「今日は何を話そうかな」
親や祖父母と会う前に、
「今日は何を話そう。」
と考えることはありませんか?
介護では、食事や着替えなどのお手伝いも大切ですが、それと同じくらい会話も大切な時間です。
1940年代生まれの方は、日本が復興し、大きく発展していく昭和を生きてきました。
テレビが少しずつ家庭に広まり、東京タワーが完成し、力道山、長嶋茂雄選手、王貞治選手など、多くの国民的スターが活躍した時代です。
その頃の出来事を知ると、
「そんな時代を生きてきたんだね。」
と、親や祖父母をもっと身近に感じられるかもしれません。
ぜひ、ご家族との会話のきっかけにしてみてください。
子どもの頃
【街頭テレビに人が集まった時代】
テレビがまだ珍しかった頃、地域によっては街頭テレビやテレビのある家に人が集まり、一緒に番組を楽しんでいました。
特に力道山のプロレス中継は、多くの人を夢中にしました。
<聞いてみませんか?>
- 街頭テレビを見に行ったことはありますか?
- 力道山の試合は見ていましたか?
- 家にテレビが来た日のことを覚えていますか?
- 一番好きだったテレビ番組は何でしたか?
【東京タワーは憧れの存在】
1958年に完成した東京タワーは、日本の発展を象徴する建物でした。
「いつか見に行きたい。」
そんな憧れを抱いた方も多かったようです。
<聞いてみませんか?>
- 東京タワーへ行ったことはありますか?
- 初めて東京へ行った日のことを覚えていますか?
- 東京はどんな街だと思っていましたか?
【チキンラーメンが生まれた頃】
1958年には世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」が発売されました。
「こんな便利な食べ物があるのか。」
と驚いた方も多かったかもしれません。
<聞いてみませんか?>
- 初めてインスタントラーメンを食べたのを覚えていますか?
- 子どもの頃、一番のごちそうは何でしたか?
- 好きだったお菓子は何でしたか?
青春時代
【長嶋茂雄選手と王貞治選手に夢中】
青春時代、プロ野球は国民的人気でした。
長嶋茂雄選手や王貞治選手の活躍を、夢中になって応援していた方も多いでしょう。
<聞いてみませんか?>
- 野球は好きでしたか?
- 応援していた球団はありましたか?
- 長嶋選手と王選手、どちらが好きでしたか?
- 野球を見ながら家族で盛り上がった思い出はありますか?
【ジャイアント馬場とアントニオ猪木】
テレビではプロレスも大人気でした。
ジャイアント馬場やアントニオ猪木の試合を毎週楽しみにしていた方も少なくありません。
<聞いてみませんか?>
- プロレスは見ていましたか?
- 馬場派でしたか?猪木派でしたか?
- 一番好きなレスラーは誰でしたか?
【映画館は特別な場所】
テレビが普及する前は、映画館へ行くことも大きな楽しみでした。
映画スターに憧れた青春時代だった方も多いでしょう。
<聞いてみませんか?>
- 好きだった映画俳優は誰でしたか?
- 映画館には誰と行きましたか?
- 忘れられない映画はありますか?
社会人になった頃
【日本が元気になっていく時代】
高度経済成長が始まり、日本は大きく変わっていきました。
新幹線が開業し、家電が増え、街もどんどん便利になりました。
<聞いてみませんか?>
- 初めてのお仕事は何でしたか?
- 初任給で何を買いましたか?
- 初めて買った家電は何でしたか?
- 一番「便利になった」と思うものは何ですか?
家族との思い出
【家族を支えてきた人生】
結婚、子育て、仕事。
家族のために頑張ってきた日々は、人生の大切な思い出です。
<聞いてみませんか?>
- 子どもが生まれた日のことを覚えていますか?
- 家族旅行で一番思い出に残っている場所はどこですか?
- 家族で一番楽しかった思い出は何ですか?
昔話に正解はありません
昔話は、
「覚えていない。」
という答えでも大丈夫です。
大切なのは、
「そうだったんですね。」
「もっと聞かせてください。」
と耳を傾けることです。
思い出話を通して、ご本人も、ご家族も笑顔になる時間が生まれることがあります。
今日、一つだけ聞いてみませんか?
もし何を話そうか迷ったら、まずはこんな質問から始めてみてください。
「子どもの頃、一番夢中になっていたことは何ですか?」
その一言から、昭和の思い出が次々とよみがえるかもしれません。
会話をするときのちょっとしたコツ
- 正解を求めなくて大丈夫です。
- 「そうだったんですね。」と相づちを打つだけでも十分です。
- 覚えていないことがあっても気にしなくて大丈夫です。
- 話が途中で変わっても、そのまま楽しみましょう。
せたがや介護より
介護では、お身体のお世話だけでなく、「その人らしさ」を大切にすることも大切です。
会話は長く続かなくても大丈夫です。
一つ質問して、一つ答えが返ってくるだけでも十分です。
「話そう」と思う気持ちそのものが、ご家族にとってうれしい時間になることがあります。
思い出話を通して、ご家族の笑顔が少しでも増えるきっかけになれば嬉しく思います。
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